取手アートプロジェクト実施本部「tappino」で西尾美也さんのアーティスト・トークが開催されました。
カタチも見た目も着苦しいのだけど、ヘンテコでかわいらしい西尾さんの作品たち。日常の閉鎖的な感覚を解放する一方で、彼のプロジェクトに参加するぼくたちはある<苦しみ>を強いられます。それは、恥ずかしさ、着苦しさなど、他者からの冷たい(?)眼差しであり、日常的な衣服との親しみをひきはがす暴力であるとも言えます。でも、そんなことが「楽しい!」と思えたりする。「どうせ変なら楽しんでしまえ」という妙な雰囲気が生まれ、それが遊びへと発展したりもする。
西尾さんの活動は社会に対するイタズラであり、そこに関わる人が伸るか反るかは自由。もし関わるならば、そこで得られる楽しみとは引き換えに、ある<苦しみ>を伴う。それを経て転換する価値観。深まる経験と思考。快楽の記憶。
やっぱり西尾美也というアーティストは、本当に面白いなぁと思いました。そして、彼を面白くあらしめるために、彼を「善い者」と決めつけず、ぼくたちが彼のイタズラを疑い続ける必要があると思います。
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