「第八回ことばのかたち工房」二日目。
昨日の朝、児童館にやってくると蒲田さんに、
「あまり大人が多くても子どもたちが工房に入りにくいだろうから工作室とかそこらに適当にバラけてね」
と言われました。昨日はスタッフが沢山来る予定だったので、僕含め、工房スタッフ数名は時々工房を抜け出し、ドッジボールやベーゴマなどの遊びに子どもたちといっしょに没頭したりもしていました。
僕なんか、久々にベーゴマをやったら台にすら乗らず、
「おい、ももー(百瀬)。がんばれよー」と呆れ混じりに子どもたちに声をかけられたりして、悔しくて必死に練習していました。(笑)
それにしても、一端工房を出て、子どもたちの他の遊びに加わっていくと、工房では見られない姿が沢山見えてきてすごく面白い。
工房での作業は苦手でも、ドッジボールに関しては誰にも負けない子、ベーゴマ名人、お絵かき上手な子、オセロが大好きな子、…などなど、当たり前なんですけど、児童館には本当に様々な子どもたちがいるわけです。
僕は、東大泉児童館の近くには住んでいないのでなかなか普段の子どもたちの姿を見に遊びにくることはできないので、工房での関わりを通して知る子どもたちの姿が色濃く僕の中にあるわけです。だから、時々工房の外での彼らの遊びに加わり、関わってみることもすごく大切なことのように感じました。そこでしか見えないものもあるからです。
児童館は子どもたちの遊びの現場です。僕たちはそこに「ことばのかたち工房」という一つの遊びの現場を提供しているんじゃないかと思います。でも、それは児童館の中でのすべてでは決してなくて、児童館のなかにあふれかえっている沢山の遊びの中のひとつとしてあればいいんだと思います。子どもたちに工房を開いていくだけでなく、工房に関わる人々の心を工房以外にも開いていくこと、これが彼らと関わる上ですごく大事なんじゃないかと改めて強く感じました。
工房では、今回「邪魔なポケット」と「テーブルの汚れ」、「暗黙の了解」ということばのかたちが新たに出てきました。前のブログに書いてあった「北本アーツキャンプ」で今後一緒に活動していく「キタミン・ラボ舎」という市民団体の長の新井さんなども遠方よりはるばるやってきて一緒に作業をしてくれてすごく嬉しかったです。
「一緒に活動していく上でやっぱり(ことばのかたち工房を)見ておきたくて」という新井さんの意識にすごく感銘を受けました。僕自身、もっといろいろな活動に参加して勉強していく必要があると思います。そうすることで、きっと活動をよりよいものにしていくことができると思いますから。
僕自身は工房での作業の方法論を図にしようということで、「ことばのかたち 工房マニュアル」なども作りだしました。「はこ」「つつ」「むすぶ」などのやりかたを折り紙の織り方みたいなかたちで工房の一角に貼ることに。僕らの作業を見て真似て学んでいく子もいますが、それがうまくできない子もいるので、「こんなふうにやればこんなんできるよ!」といったかたちで、もっともっと作る喜びが伝わったらなー、なんて思ったり。実際マニュアルを見て作業している子もいたりして、作ってよかったなという感じです。
次回の工房は2月20、21日です。工房は今後も続きます!今後は成果展などもあるのですごく楽しみです。お時間のある方は、いつでもふるってご参加ください。
(百瀬)
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