「ことばのかたち工房」で作られた作品は、今、臼井家に大量に保管されています。つもり積もってダンボール約30箱。今日はその整理をしていました。
よくある子ども向けのワークショップで作られる作品は、子どもが家に持って帰ったとしても、そのうち捨てられてしまうのがオチ。大型の作品が作られる場合だと、運営側が後でこっそり捨ててしまう場合もあります。「え?捨てちゃうの?」と誰もが思うけれども、保管しておいても仕方のないことなのですよね。
「子どもたちが作った作品だから、とっておきたい。いつか彼らが自分が作った作品に出合いなおしたとき、大きな感動があるはず」という想いとか願いは僕らにもあって、それはある種の呪となって、臼井家にとりついています。だから作品を捨てられずに、それが堆積しストレスも溜まっていく。
そこで、スタッフの菊地さんのアイデアで、「ことばのかたち」を工房の当日に、子どもたちと一緒に解体することにしました。奴らは、壊すことを遊ぶプロフェッショナルです。こっそりと捨てるよりも、彼らの目の前で解体し、その素材をもう一度使って新しい「ことばのかたち」を作る方が、よっぽど健康。
どんどん集まってくる古着も、素材として使うだけでないもっと別の使い方があるかもしれません。「ことばのかたち工房」から、別のプロジェクトが派生していくかもしれない。藤浩志さんの「かえっこ」から「イザ!カエルキャラバン」が生まれたように。
作品をゴミにしない。ゴミをゴミにしない。エコだ、と主張するつもりはないけれど、子どもに体験を提供するためにゴミ出してどうするの、と。ゴミになりそうなモノたちを、何度でも鮮やかにつくり変えること。アートにできることは、まだまだあるでしょうに。
2 件のコメント:
アートプロジェクトやWSをやって、ゴミが出るっていうのが、いちばんイヤですよねー。
激しく共感。
それにしても、臼井家、すごいですね・・・。
shimoyamaさん
コメントありがとうございます!
使ったものをその後どうするかまで含めてひとつのプロジェクトだと言いたいですよね。ゴミにするのはナシの方向で。
臼井家はどエラいことになっております。笑
早く事務所がほしい…。
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