いつも朝は静かな児童館ですが、今日は朝からにぎやかで工房にもぞくぞくと子どもがやってきます。
<子どもにやさしい>ということばを考え始めたスタッフのまわりに子どもたちが集まってきたので、スタッフの1人が『<子どもにやさしい>ということばはどんなかたちをしているでしょーか、だれが一番おもしろいことをいえるでしょうか』と、まるで大喜利のようにゲーム感覚でお題をだすと子どもたちは我先にと次々と意見をだしてきます。
玉子やき、サンタ、いちじく、アルパカ、犬、ねこ、酸素、フルーツ、綿など様々なことばがでてきて、紙にかいていきました。紙を見ながら、これいいね、あれもいいねとまるで会議のようになりました。その中からアルパカとフルーツと玉子やきをつくろうということになり、アルパカが背中にフルーツをのせているかたちをつくることにしました。 今まで紙に設計図を描くということはしていましたが、そういえば今日のように紙にことばをズラリと並べて書いたことはなかったなとおもいます。途中から入ってきた子にことばのコンセプトを説明するときにその紙を見せると「ふーん」といってちょっと納得したような顔をしました。こんなふうにみんなでことばのイメージを出していって何かひとつのかたちになっていくというプロセスがいつもと違うかたちであらわれたなと感じました。
それから私はアルパカ作りにとりかかりました。そこへクッキングに参加している女の子たちが「今ポッキー冷やしてるからその間何かやりたいなぁ」という感じでやってきました。そして「アルパカって知らない、何?」という質問をしてきました。わたしは「やぎとひつじとラクダを混ぜたような動物で、ふわふわの毛の動物。。。」と知っていそうな動物を挙げて説明しますが、やっぱりピンとこない様子です。そこで図書室に動物図鑑あるかもしれないからみてこようという話になり、一緒に本を探しました。動物図鑑を探していると他にもたくさん面白そうな本があって寄り道をしながらもアルパカまでたどり着き、ああこうゆうの作るのねと納得した様子でした。それから工房にもどるとさぁ作ろうという雰囲気になりました。
子どもたちは児童館に遊びに来て、工作室や図書室、遊戯室、そしてことばのかたち工房を自由に行き来しながら彼らの世界を広げていきます。私たちスタッフも彼らの世界を少しずつ行き来できるようになっているなと実感した出来事でした。
<子どもにやさしい>ということばを考え始めたスタッフのまわりに子どもたちが集まってきたので、スタッフの1人が『<子どもにやさしい>ということばはどんなかたちをしているでしょーか、だれが一番おもしろいことをいえるでしょうか』と、まるで大喜利のようにゲーム感覚でお題をだすと子どもたちは我先にと次々と意見をだしてきます。
玉子やき、サンタ、いちじく、アルパカ、犬、ねこ、酸素、フルーツ、綿など様々なことばがでてきて、紙にかいていきました。紙を見ながら、これいいね、あれもいいねとまるで会議のようになりました。その中からアルパカとフルーツと玉子やきをつくろうということになり、アルパカが背中にフルーツをのせているかたちをつくることにしました。 今まで紙に設計図を描くということはしていましたが、そういえば今日のように紙にことばをズラリと並べて書いたことはなかったなとおもいます。途中から入ってきた子にことばのコンセプトを説明するときにその紙を見せると「ふーん」といってちょっと納得したような顔をしました。こんなふうにみんなでことばのイメージを出していって何かひとつのかたちになっていくというプロセスがいつもと違うかたちであらわれたなと感じました。
それから私はアルパカ作りにとりかかりました。そこへクッキングに参加している女の子たちが「今ポッキー冷やしてるからその間何かやりたいなぁ」という感じでやってきました。そして「アルパカって知らない、何?」という質問をしてきました。わたしは「やぎとひつじとラクダを混ぜたような動物で、ふわふわの毛の動物。。。」と知っていそうな動物を挙げて説明しますが、やっぱりピンとこない様子です。そこで図書室に動物図鑑あるかもしれないからみてこようという話になり、一緒に本を探しました。動物図鑑を探していると他にもたくさん面白そうな本があって寄り道をしながらもアルパカまでたどり着き、ああこうゆうの作るのねと納得した様子でした。それから工房にもどるとさぁ作ろうという雰囲気になりました。
子どもたちは児童館に遊びに来て、工作室や図書室、遊戯室、そしてことばのかたち工房を自由に行き来しながら彼らの世界を広げていきます。私たちスタッフも彼らの世界を少しずつ行き来できるようになっているなと実感した出来事でした。
あとひとつ、今日は工房の歴史に残る出来事がありました。初めてお母さんの参加があったのです。
少し前に大泉から引っ越した男の子が時々大泉の友達に会いにやってくるのに、一緒に来るお母さんなのですが、「ホールにいるとボールがこわいのよねぇ、ここって年齢制限ありましたっけ?」と工房に来てくれました。私は嬉しさのあまり「ぜひぜひ、一緒につくってください!」と勢いよく答え、<子どもにやさしい>かたちであるフルーツバスケットの中に入れるフルーツを手伝ってもらうことにしました。
おしゃべりをしながらバナナに挑戦しますが、なかなかうまくいきません。「息子にダメ出しされるわ」と笑いながら少しずつかたちをつくってくれました。
お母さんの参加は工房にとってとても大きなことだったと思います。そしてまた来てくれる気がしているので次回がとても楽しみだなぁと思いました。 (菊地)
そして今日のおもしろ事件はもう一つ。工房の外どころか、児童館を飛び出しての展開です。「ことばのかたち工房」のチラシと活動を紹介したパンフレットを、男の子三人と一緒に駅前で配りに行きました。なんでかわからないけど、先週の土曜日に児童館に行ったとき、「おい!うっすん!このチラシ駅前に配りに行こうぜ!」と言い出したのです。なんだか以前からチラシ配りにあこがれていたようで、ぼくが「よし、行くか」というと、テンションはメーターを振り切っちゃっいました。自転車にのって駅前に向かう途中も、自転車に乗ったまま通りすがりのおばあちゃんに「あの、これ、東大泉児童館で「ことばのかたち」っての、やってて、よかったら、あの、あそびにきてください!」と配ってしまうほどに。
二人ずつ駅の北口と南口に分かれて作業をしました。
おじさんに無視されれば「無視かよ!!!」。おばちゃんにもらってもらえれば「あざーっす!!!しゃー!!!」。小学生とすれ違えば、「おい!もらえ!ゴルァ!」。見る間にチラシを配っていきます。ちなみにぼくは、ほとんど何もしていません。笑
びっくりしたのは一番年下の3年生の男の子。冊子をページを開いて見せながら、「今、東大泉児童館でことばをかたちで表現する活動をしていて、とっても面白いので読んでみてください。」と言って通りすがる人の興味を引きつけてから渡してしまうのです。一切無駄のない簡潔で力強い説明。見習わなくては・・・・。
結果なんと、チラシ200枚強、冊子100枚以上を配りきりました。線路をまたぐ橋の上に集合して、4人で手をつないで「くばったー!!!」と去りゆく電車に向かって叫びました。まるでライブの後のバンドのように。そのあと、意気揚揚と児童館に凱旋。仕事を終えた彼らは「あと、おまえらやっとけ」と言わんばかりに心おきなく卓球に勤しんでいました。 (臼井)
3 件のコメント:
この「アーティスト・イン・児童館」はとても画期的なプロジェクトだと思います。
参加してみて一番良いなと感じたのは誰でも気楽に参加出来ること。
今やっていることばのかたち工房は「ことば」という、誰とでも共有できて、且つ何気なく会話をしながら形を表現していけるので子供たちも参加しやすいし、私自身もとてもやりやすかったです。
工房で私たちが作業していると子供たちの方から「なにやってんのー?」という風に寄って来てくれ、普段人見知りしがちな私でも「今○○のかたち作ってるんだよ。○○ってどんなかたちだと思う?」というようにスムーズにコミュニケーションが取れました。
参加自由型という特徴がとても生かされているなと思います。
私は今4回程参加しましたが、毎回子供たちの想像力には驚かされます。「こんな表現もあるのか」と感心してばかりです。
そして何かをしようと決めた子供の集中力は本当に凄いです。
ある女の子の話ですが、その子と一緒に、三つ編みを作っていた時、3本の細く切った布を編もうとしたら、その子は「まだちょっと違うなぁ」と言って何回もその3本の布の長さをピッタリになるまで揃えてから編み始めました。
完成した三つ編みは私が編んだものより完成度が高くて、こだわって作ることの大切さを再確認すると共に、それなりにやり過ごしてしまった自分を恥ずかしくも思いました。
子供たちも様々、「ことばのかたち」への参加の形も様々ですが、工房という空間があることは確実に子供たちに影響を与えていっていると思います。
まだまだスタッフとして未熟な私ですが、このプロジェクトと子供たちの行く末を、内側から、時にはちょっと遠くから、これかも見ていきたいなぁと思いました。
「ことばのかたち」づくり、とても楽しく参加させていただきました。
古着の布もカラフルで、寄ってきてはちょこまか動き回るこどもたちは
珊瑚礁の熱帯魚のようで、そのスペース一角がとても豊かなものに感じました。
わたしは「一体感」というキーワードで作っていたのですが、
イメージできてもかたちにするのは少し大変だなと思っていました。
ですが、素材の古着がイメージをどんどん広げてくれるし、
グルーガンでくっつけるという斬新な方法のおかげで
なんとなくかたちになっていくのがとても興味深かったです。
スタッフのかたも布でできないことはない!とおっしゃっていましたし。
参加する方が今後もたくさん増えて、新しい発見や表現が生まれて
くるのが楽しみです。
ことばは言霊。ふわふわとしたイメージが古着の強烈な色やかたちによって
実体化するのはなにか根源的なものも感じます。
そしてその根源的なものを直感的にひきだすのはやはり子供達。
色々なアイディアをくれてありがとう!
今度参加させて頂くときはもっと長い時間をかけてコミュニケーションを
とりながら制作できたらよいな、と思いました。
最後に、帰り際、携帯を忘れて(なくして)しまい慌てていたわたしに
一緒に作っていた女の子が「大丈夫だよ。わたしがさがしてあげる!」
と手伝ってくれたことがすごくうれしかったです。
こどもたちはじめ、スタッフのみなさま
快く仲間にいれてくださって有難うございました。
今後も色々な場所でこのプロジェクトが広がっていきますように。
あずま
ばんばさん、あずまさん
コメントありがとうございます!
こどもたち、ハマると本当にすさまじい集中力を発揮しますよね。誰かが何かに熱中している時間って不思議な空気が漂っていて、それがまわりにも波紋をよぶから面白いなと思います。
あずまさんの「珊瑚礁の熱帯魚」ということばにはびっくりしました。あの工房の子どもたちは、まさに「珊瑚礁の熱帯魚」ということばのかたちをしてますね!
そうか・・・「ことばのかたち工房」は、珊瑚礁だったのですね。
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