2009年6月20日土曜日

「ことばのかたち工房」展 レビュー Tokyo Art Beat 掲載

「ことばのかたち工房」展のレビューが「Tokyo Art Beat」に記載されています。
作田知樹さんによる、とても興味深い文章です。
ぜひご覧ください。

2009年6月14日日曜日

Nroom展覧会オープニングトーク出演のお知らせ

南大泉に5月にオープンしたギャラリー「Nroom Artspace」にて、現代美術家増田和弘さんの個展が開催されます。そのオープニングでのトークイベントに呼んでいただくことになりました。

増田さんは海外や杉並にある遊工房アートスペースなどを拠点に活動され、日常生活の中にある繊細な出来事をモチーフに様々なメディアを用いて作品を制作されているアーティストです。

トークでは、「社会におけるアートの役割とは何か」をテーマに、コミュニティ、日常、生活という観点から議論していきます。

------------------------------------------

増田和弘 個展
-make-believe, action-
nroom artspace

2009年6月20日(土)― 7月5日(日)
開廊日:土日月火 13:00-19:00(最終日は17:00まで)

6月27日(土)17:00~ オープニング+トーク

※17:00より作家増田和弘が、アーティスト・イン・児童館の臼井隆志さんとトークを行います。ふるってご参加ください。

他者との関わりによって生じる摩擦やそれらへの執着を主軸として活動する増田和弘は、これまでに地域環境へ向けて物語を介入させる作品や、展示スペースに事実と虚偽を綯い交ぜにしたインスタレーションを展開させる試みの中で、他者との関わりへアプローチを繰り返してきました。3年ぶりとなる今回の個展では、展覧会の為に増田によって執筆された小説を土台としたインスタレーション発表します。会場は小説内で作り出された物語の断片により構成され、小説を書くと言う行為によって表出する増田自身の生活が私たちのそれへと介入を試みます。

------------------------------------------

6月21日(日)は、15時からNroom Artspaceで「お茶会」を開催します。
ギャラリーで作品を見たあと、街とアートの関わり方をゆったりと考える場です。
今後月1で開催していく予定です。ぜひぜひ遊びに来てください。

2009年6月8日月曜日

運動会と決起集会09

6/7 (日)

昨日大泉南小学校で運動会が開催されていたので、遊びに行ってきました。南小には東大泉児童館に来る子たちがいっぱいいます。学校に入るときに「お子さんがいらっしゃるんですか?」とか聞かれたもんで、「え、あ、あの、近所に住んでるもんで…」とおろおろしてしまった。「友達が出てるんです」と言えばよかったものを。



学校に入ると、みんな体操着を着て赤白帽をかぶって隊列を組んで並んでいて、「あ、うっすんだ。おー」と言って手を振ってくれます。いつもはあんなに大暴れしているのに、「なにしてるんだ?」と思ってしまう。キチンと並んで行進してるし、リレーや大玉ころがしに勝てば、「ばんざーい!」と揃って声を上げる。組み体操の演技は、美しいというよりも窮屈そう。


閉会式が終わった後、一緒に運動会を見ていた菊地さんと中学生の友達2人と4人でトレントのソフトクリームを買って食べて、そのあと公園でサイダーを飲みながら夕方まで遊んでいました。彼女たち、新・菊地家(兼事務所)の物件探しを手伝ってくれるみたいですよ。自分たちのたまり場にする!とひそかにやる気を出していた様子。望むところだ。


しばらくしてぼくのバッグからi-podを引っ張り出して音楽を聴き始めたから、ぼくは近くにいたちびっこたちと格闘技をしていました。


そんなこんなで空も暗くなってきました。追っかけてくるちびっこたちを回避して、みんなと「ばいばい、またあそぼ」とお別れをして、いざ、大泉学園駅へ。

この日はわらべで「アーティスト・イン・児童館 決起集会09」が行われました。(タイトルダサい)
実行委員、工房スタッフ、北澤さん、そして、ぼくらが助成してもらっている練馬まちづくりセンターの方々などなど、多彩なメンバーが揃って、いろんな話で盛り上がりました。特に、まちセンの駒井さんは東大泉在住で、朝日新聞を見てぼくらの存在を知っていたそうなのです。「まさかうちに来るなんて思ってなかったから、臼井君がまちセンに来た時は、キター!!!って感じだよね!」と話すキラキラの駒井さん。ぼくらはみんな彼のファンです。途中から店長の加藤さんも加わって、商店街をもっと「いじって」ほしい!とか、フラッグを使ったら面白いんじゃないか!とか、「児童館の新住民史」って一体何なんだ!とか、わいわいがやがや大盛り上がり。

いろんな年代の大人たちが集まって、子どもたちと一緒に何かやらかそうとしているこの熱気。さてさて、準備をしていきましょう。体操着も、赤白帽もいりません。体育座りも“気を付け”もいりません。 暴れましょう。

2009年6月4日木曜日

#2『児童館の新住民史』とは


アーティスト・イン・児童館 第二回目のアーティスト北澤潤氏によるプロジェクト。

町の中にある子どもの居場所を「児童域」と捉え、「児童域」の現状について調査、議論し、新たな「児童域」を作り出すことを目的とした集団(=プロジェクトチーム)をつくる。その集団を「児童館の新住民」と名付け、町の中の代表的な「児童域」である児童館を主な拠点として活動を展開する。この「児童館の新住民」たちが起こしてゆく様々な出来事それら全てを「児童館の新住民史」とする。

今回のプロジェクトサイトである大泉の街において、「社会における子どもの居場所」は主に、児童館や公園、図書館のマンガコーナーなど、大人が用意した場所である。地域が「危険な場所」となった今、彼らの安全を確保するためにそのような枠(制度)がつくられたのであろう。しかし、北澤氏には「本来子どもは大人たちと日常的に対話し、社会の境界線を鮮やかにクロスオーバーし、地域をつなぐ存在であるべき」という主張がある。「子どもはつくられた場所に属すのではなく、自分の居場所をつくりだす創造力を持っている」と。

「新住民」たちは、児童館を中心に、町中の至るところに出没し、地域の住民と対話し、「居場所」をつくりだしていく。児童館で顔見知りになった子ども達は「新住民」と町中で遊び、その過程で「新住民」が対話している住民とも出会っていく。こうして、ある場所に属しているために出会うことのなかった人々が、「新住民」を介して出会っていく、という出来事を創出していくことがこのプロジェクトの目的である。

アーティスト・イン・児童館 ディレクター
臼井 隆志


(#2に関してはこちらのウェブサイトをご参照ください)