2009年3月30日月曜日

10このことばのかたち

海外の経験
 
 伸縮


見えない長さ


  

 

無意識の選択


  

  

黒の再発見

  

 
話のネタ

   
  
負けず嫌い
   

 

 ケーキの感触 

  
 

気分の入れ替え







             

第12回 ことばのかたち工房 3月28日








ついに ことばのかたち工房の児童館での活動が最終日を迎えました。
スタッフの中には「最後だから。。。」と言って、予定を調整して参加してくれてた方もいて嬉しい限りです。しかし子どもたちはそんなことは気にもとめない様子で、いつものように工房をいったり来たりして遊んでいます。わたしたちと子どもたちの気持ちのギャップになんだか不思議な感じがしました。

私は1年生の女の子とほぼ1日かけて「見えない長さ」を作りました。その子は時々遊びにきて、手芸のようにバッグやポーチなどを作っていたのですが、何度か手伝ったことがありました。それをきっかけに「今日は『見えない長さ』ってゆうことばのかたちをつくるんだけど今度は私のを手伝ってくれない?」と誘うと、「今まで手伝ってくれたし、いいよ」と快諾してくれました。話していくうちに、寿命の長さはみえないから長生きのもの、カメをつくろうとなりました。3時間くらいで集中力がきれてしまうかなと思っていたのですが、彼女は設計図を描くところから最後まで本当に集中して作業をしていたことに驚きました。彼女の協力なしにはこの完成はあり得なかったでしょう。
私はいつもどちらかというとはしゃいでおしゃべりをしたり笑ったりして楽しみながら作業を進めることが多いのですが、この日は「ここどうする?」などと相談事で話をすることが多く、自分も熱中してことばのかたちを作っていたことにハッと気づきました。

わたしたちだけに限らず、この日は子どもたちが工房にすっと入っていき集中して作業する姿が多く、合計9個のことばのかたちができました。 いつものように賑やかな声のなかでも黙々と作業しているスペースが多いように感じました。

工房の活動は今日でひと区切りですが、これからは4月21日からの展示に向けての準備に忙しくなりそうです。子どもたちと一緒に展示を見に行くツアーも予定しているので果たしてどんなツアーになるのか楽しみです。

                                            (菊地)

2009年3月22日日曜日

4つのことばのかたち

北海道の夏

  
  
目印   

  
  
かわいい
    
  
         肩こり対策       

2009年3月21日土曜日

第11回 ことばのかたち工房 3月21日









本日ご紹介するのは『肩こり対策』『かわいい』『目印』『北海道の夏』の4つのことばのかたち。

まずはじめにご紹介するのは『肩こり対策』。
肩こりには磁石が効くよね、という会話からU字磁石のかたちが思い浮かびました。そしてさらに座ったまま寝る時に使う、首に装着して使うタイプの枕のかたちとU字磁石のかたちをかけあわせてみました。もし商品化したら案外人気がでるのではないかと思います。この枕を使うと肩こりになりにくいそうです。『旅のおともに!』というキャッチコピーがつきそうです。

次にご紹介するのは『かわいい』ということばのかたち。
子どもたちに質問形式で『かわいい』について考えてもらいました。
かわいい色(ピンク)、かわいいもの(リボン、お花畑)、かわいい感触(ふわふわ)、かわいい味(甘い)、かわいい大きさ(小さい)ということばからケーキを連想し、「かわいい」かたちができました。
遊びにきていた女の子2人が「お花畑ケーキ」の仕上げにブルーベリーをデコレーションしてくれました。

それから『目印』をご紹介。
ある男の子に目印のかたちを作るのを手伝ってとお願いすると、いつものように「しょうがねぇなあ」と言いながら作業を開始。パッと見て目立つ赤い色の古着を選んで筒状のかたちにし、その中にひたすら古着を詰めてくれました。そのあとまた違う男の子がやってきてそのつくりかけの「目印」にさらにぎゅうぎゅうに古着を詰めると、まるで唐辛子のようになったのでとりあえず顔でもつけるかと唐辛子くんを作ってくれました。そういえば辛さの目印で唐辛子マークがついているよねという話になり、複数つくって辛さのレベルもわかるようにしました。3つできた大きさの違う唐辛子は並べると携帯電話の電波のマーク(目印)のようにもなります。
それからみなさんおまちかね本日の目玉、『北海道の夏』。
北海道は夏が短いけれど、夏にしかできないことたくさんしたいよね。「夏といえば?」という質問に「すいか」「かき氷」「金魚」「うちわ」「カブトムシ」「花火」などの夏の風物詩があがり、それぞれ作りたいものを作ることにしました。それらをあつめて北海道の形にしました。カブトムシの角がちょうど函館のある半島になっています。できあがってみるとなかなか盛りだくさんの夏になりました。
それから『妹の失敗』『負けず嫌い』という作品も次回にはご紹介できるといいなと思います。
10月にスタートしたことばのかたち工房もいよいよ来週で最終回!
みなさまぜひぜひ遊びにいらしてくださいね。

2009年3月8日日曜日

3つのことばのかたち

交換しやすい


   

子どもにやさしい

  

  

女性用

第10回 ことばのかたち工房 3月7日





今日の工房ニュース

① 高校生初参加!
②児童館 蒲田さん撮影!
③次回招待作家、北澤潤さん来場!

こんばんは。臼井です。本日の工房についてお伝えします。
今日の工房には、初めて高校生が参加してくれました。というのも、ぼくのいとことその友達なのですが、。「大学行ったらこういうことしたいと思ってたんだ!一緒にやろー!」と言ってくれました。ことばのかたち工房は、またしても大きな一歩を踏み出したのです。
続いてのニュースです。今日は工房の活動が終わってから、アーティスト・イン・児童館に最も協力してくれた職員の蒲田さんのことばのかたちモデル撮影がありました。今日、どうしても撮影をやらなければならない理由があって、最後は追い込むように作品をつくりました。全三回をかけてつくりあげた「隠れた思い出」「交換しやすい」などの大作を含む5作品を身につけてもらうと、「いやぁ、なんだかことばの重みを感じているよ」と一言。それは作品が重たいということではなく、自分が放った一言が自分がイメージしていたものと全然違うかたちになって帰ってきている事実の面白さを「重み」と表現していたのです。
最後のニュースです。西尾さんに続くアーティスト・イン・児童館の次回招待作家、北澤潤さんが工房に、いや、大泉の町に遊びに来てくれました。こどもたちとドッチボールをしたり、児童館の周辺を散策したり、精力的にリサーチを開始してくれていました。夜、みんなでご飯を食べながら、次回のプロジェクトの内容や運営方法についてとても有意義な話し合いをもつことができました。詳細はまたこちらのブログにアップします。

さて、唐突ですが、ぼくと実行委員の高木さんは、西尾さんのプロジェクト“SELF SELECT”のスタッフとして、明日からケニアはナイロビに行きます。なので、「ことばのかたち工房」のことは、百瀬君と菊地さんにしばしお任せ。SELF SELECTに関してはリンクからも移動できますので、ぜひぜひご覧になってください。

春風が吹きはじめ、ぼくたちも少しづつ新たな季節に向けて動き始めています。

2009年3月7日土曜日

第10回 ことばのかたち工房 3月6日




今日の工房 主なニュース。


1.3歳児大暴走 アンパンマン事件
2.お母さま方の参加
3.臼井、男の子と仲直り

こんばんは。臼井です。
今日の主なニュースは、「3歳児&お母さまの初参加」。
毎回金曜日の時に僕らとアンパンマンごっこをしていた3歳の子たちと、初めて作品を一緒につくりました。スタッフの百瀬君との激闘アンパンマンごっこの末、服を切ってアンパンマンを平面で作ったことがきっかけだったようです。ぼくらが「子どもにやさしい」のアルパカを作っている最中、一人の子がずっと工房で遊んでいたので、「この子(アルパカ)がおなかすいてるって。なにかつくってー」とお願いしました。すると彼は「じゃあ、この子がたべる草つくる!」と言って、はぎれボックスから緑色の布を取ってハサミで切り、アルパカが食べる草を作ってくれたのです。そのことを皮きりにほかの子もハサミを持って何かを作り始めました。あんまりあぶなっかしいから、お母さま方を呼んできて付き添ってもらいました。
カブトムシや観覧車など「思い出」のかたちをお子さんと協力して作ってくれました。
今までぼくらの活動を見てくれてはいたのですが、一緒にやることのなかった幼児のお母さま方が、ついについに参加してくれて、とってもとっても嬉しかったです。初めはどう相手していいかわからなかった3歳児たちとも、今ではすっかりお友達。子どもと仲良くなって、お母さんとも仲良くなれて、工房の輪は、また一つ広がったのでした。

そんなほのぼのした世界とは打って変わって、工房にはもちろん暴れん坊も入ってきます。工房の日に児童館に来ると、必ずと言っていいほど「おるぁああああ!」とわめきながら入ってくる子がいるんです。まぁ、それは彼なりの挨拶で、かわいらしいもんなのですが、時に悪ふざけが過ぎるときがあります。いつも挨拶がわりにチョッカイを出されるのですが、今日はすごくかたい布で、目の下を叩かれました。だからぼくは彼を音楽室の外に連れ出し、低めのトーンで怒りました。「これでなぐられたらいやだろ。あやまれ」。割と本気の顔で。彼はへらへら笑っていたので、さらに低めのトーンで「おい」と一言。彼は面倒くさそうに「あーわかったわかったごめんなちゃーい」と謝りました。まあ謝っただけましだと思って、ぼくは工房に戻りました。

ちょっと嫌われたかな?と気にしていたら、しばらくすると彼は何事もなかったかのように、「うぇーい!」と威勢よく工房にやってきました。そのときぼくは3年生の男の子とクワガタを作っていました。つかつかとやってきて脇腹を小突いてきたので、「ちょっと今グルーガン使ってるから危ないよ」というと、ちょっと間をおいて、「ごめんよー!!!!」と言いました。

この「ごめんよー!!!!」は、邪魔をしたことをあやまったのではなく、ぼくを叩いたことをあやまったのだと、すぐにわかりました。彼も、叩いてぼくを怒らせてしまったことを気にしていたんだなと思うと、ちょっと涙が出そうでした。小学生のころ、ケンカして仲直りをする時に無性に泣きたくなったのを思い出しました。

ていうか、10歳と21歳がケンカして仲直りしているこの状況は、よく考えればヘンテコです。
明日、彼とはまた駅前に冊子を配りに行きます。

上に登場した、アルパカ、クワガタの完成もお楽しみに!!
(臼井)

2009年3月1日日曜日