2009年9月27日日曜日

9月27日(日) 小さな森のコンサート



9月27日(日)

朝一番で読売新聞を買いに行って、あまりの写真の大きさにショックを受け、それを引きずりながらパソコンの前に座って唸りながら書類を作っていた今日の前半。

夕方から出かけようと思っていたのですが、ちょっと早めに家を出て、いつも遊んでいるみどり公園をぷらぷらすることにしました。公園のほうへプィーっと自転車をこいでいくと、何やら金管楽器の音がするではないですか。見てみると、そこではコンサートが行われていました。


『小さな森のコンサート』 出演:金管五重奏団「音泉」

これは!と思って公園に入ろうとしたら、児童館の地域懇談会で知りあった中嶋さんがいらっしゃってプログラムを渡してくれました。木に寄りかかりながら、しばらく音楽に身を浸していました。

中嶋さんたち「みどり広場運営委員会」は、公園を面白く使っていこうとこの企画をつくったそうです。他にも、幼稚園児や未就学児とお母さんたちが集まって外遊びやピクニックをする「遊ぼう会」など、いろんな活動をされています。



小さなコンサートだけど、このコンサートを開くまでにいろんなことがあったんだろうな。近隣の方に理解を求めるのとか、広報とか、大変だったんだろうな。町の公園でコンサートを開く・・・小さなことなんだけど、実際にそれをかたちにしたことはすごいことです。「私はこんなことがしたいんだ」とか「すげえでかいことやってやる」とか言っているだけの人よりも、小さくても、ひたむきにつくりつづけるような姿勢にぼくは心を打たれます。そういう人たちに出会うと、そうだよな、それしかないよな、と確かめることができます。

大きな勇気をもらった秋の午後。公園では蝉が小さく鳴いていて、風はふんわりと冷たく吹いていました。

臼井 隆志

9月27日(日) 読売新聞 掲載

9月27日(日)読売新聞の「広告のページ」に、臼井のインタビュー記事が掲載されています。

うーん。変な感じだ。


2009年9月20日日曜日

2つのことばのかたち

ナチュラル


    

2009年9月19日土曜日

9月17日(木) まちのロビー。墨東まち見世2009



9月17日、「東京アートポイント計画」のメイン事業、「墨東まち見世2009」が開催される、向島エリアに行ってきました。

目的は、劇作家の岸井大輔さんが繰り広げる「墨東まち見世ロビー」を体験しにいくこと。なかなか活気のある商店街の中でもひときわ異様な存在感を放つその空間。両サイドの黒板には、子どもたちが立ち寄って絵を描いていくそうです。



「ん?なんじゃ!?」と思って立ち寄る人たちに岸井さんは声をかけ、商店街で買ったお茶やお菓子をふるまって、お話をします。と言っても、自分の活動を説明するのはわずかで、相手のやっていることや興味のあることを自然に聴きだしていきます。さすが「劇作家」。そこでの出会いから即興的に演劇を作り上げているのですね。この空間と岸井さんのふるまいから、関係性の網目が町の中に広がっていくような、そんな浸透圧のある岸井さんの「作品」。必見です。


左端が岸井大輔さん

そんな墨東まち見世ロビーですが、実はこの日「アーティスト・インの条件」というタイトルのトークイベント(というか座談会)が行われていたのです。一応話す人は岸井さんと僕。お客さんは5人。でも、お客さんとスピーカーの住み分けなんか本当にどうでもよくなってくる素敵な座談会でした。

第1部では、アーティスト・イン・児童館の活動紹介と、その考え方の紹介。



第2部では、「アーティスト・インの条件」の本題。「まちなか」にアーティストを投入する「東京アートポイント計画」ですが、これは本当はどうあるべきなの?という議論を、岸井さんと東京文化発信プロジェクト室の石田さんが熱く繰り広げていきます。「素人/趣味がいい/玄人ウケ/すごい」という4段階のざっくりした岸井さんの分類は適格。[趣味がいい]は、なんか面白くなるかも!といろんな人に予感させられる人。[玄人ウケ]は展示をして作品だけで威力を発揮できる人。[すごい]は、アートに興味が全くない人にも、面白い!と思わせることができる人。「[趣味がいい]と[玄人ウケ]の中間ぐらいの人たちがまちなかで多く活動しているように思うけど、本当は[すごい]のレベルじゃないとまちなかで活動しちゃいけないと思う」という彼の意見にも納得。



そんな話で熱くなっていたら、ひょんな来客。日本の北端から自転車の旅をしてきた2人が到着!南端からくる別のグループと、このロビーを待ち合わせ場所にしていると聞いた途端に、岸井さんは早速お茶を出し、石田さんは隣のてんぷら屋でてんぷらを買ってふるまう。「あざーっす!」ともぐもぐ食べる。あっというまにロビーの日常に溶け込んでしまう始末。なんとも不思議なこの感覚。

そんな即興ホームコメディをはさみつつ、第3部。ここからは、岸井さんを中心とした話題。「東京のアートに必要なものは何か?」という議論です。この結論、逆説ですが「アートは必要だ、という実感が必要」というもの。実感とは、体験、イメージ、言葉によって生まれるという岸井さんの説明はとってもわかりやすい。では、一体アートとは何か!?という話になります。つくること、表現すること、逸脱すること、いろいろありますが、要するに人間にとって普遍的な行為なのかなと思います。でもそれに対して意識的であるかどうか…アートとそうでないものを隔てるのは、それだけのことなのでしょう。

まとめとして、「東京アートポイント計画の課題」を明確にして、トークを終わりました。その課題とは、東京のまちなかで繰り広げられる様々な活動を、いかにそれがアートであると説明するのか。「あぁ、前衛なのね」というしょっぱい了解をされるのではなく、「つくること」「表現すること」の意味を「アート」という括弧の中で多くの人と共有することができるのかどうか。

うーん、ぼくらとしてはたぶん関わった人たちが楽しければ何でもいいのだけれど、「アーティスト・イン・~」と言って、アートを語る以上、それをアートとして説明できなきゃ恰好がつかないと。しかし、岸井大輔さん、相当面白かった。何が面白いかは、会いに行けばわかります。ぜひぜひ皆様、墨東まち見世ロビーへ足を運んでみてください。






2009年9月16日水曜日

9月12日(土) 惨敗…ことばのかたち工房



こんばんは!

毎度!池上です!!

9月12日の「ことばのかたち工房」から「東京アートポイント計画」として公式にスタートしました。


大阪から意気揚揚と児童館に凱旋し、記念すべき初日を迎えました!と言いたかったところですが…




惨敗でした。

私たちの準備不足がハッキリ目に見える結果になってしまいました。


「ことばのかたち工房」とは本来のファッションという概念を崩す試みで、「服」から「かたち」をつくるのですが、工房に遊びにきていた女子たちは「服」から「服」をつくりだし、最終的には自分達で審査員を決めてファッションショーをし始める始末…(笑)。彼女たちの中にある憧れなどは「かたち」になったものの、今ある「服」のイメージに囚われたものになっていました。一応できあがった「ことばのかたち」も数が少ない上にクオリティが低い…


しかしこうなってしまったのも全て私たちの責任!!

事前にしなくてはならない準備を今回は本当にきちんとこなせていないまま当日を迎えてしまったので、自分たちがしてしまった失敗と今後の活動に危機感を感じ、深く反省しました。(下の写真はボンドを買い忘れてわずかなものを絞り出しているの図)


そして帰り際にさっそく臼井と池上で反省会も含めの話し合い。

最初は2人とも今の現状をまのあたりにしてか放心状態でしたが、当日の悪かった点、実行委員のあり方、仕事の進め方など話してるうちに少しずつ根本的な問題が見え、そこから改善策をまとめました。


私たちに欠けていた責任感を自覚できるキッカケとなった1日でした。


子どもたちが「楽しかったー!」と言って帰っていった事だけが救いです。


さぁ!いつまでもヘコんでいられないので気持ちをきりかえ実行です!まずは古着の整理から!!!


次回、11月の「ことばのかたち工房」はリベンジなるかーーー??!

こうご期待!!!



池上ゆいこ


2009年9月11日金曜日

9月10日 旅を終え、いつもの公園から

9月10日、いつもの公園でオープンミーティングを行いました。



アーティスト・イン・児童館では、ミーティング等は基本的に公園など外で行うことにしています。昨日は、「ことばのかたち工房」で、布で工作する時に使う道具を考えていました。

紙ねんどを使って巨大な縫い針の模型を作っていたら、いろんな子が立ち寄っていきます。

「なにしてんの?」

「布で工作する時の道具考えてんの」

「家でやればいいじゃん」

「家でこもってやっててもつまんねーじゃん」

「あぁそうか」

と、こんな感じ。

しかしやつらは、僕らの作業なんか見向きもせず、赤、白、ピンク、黒の粘土を混ぜて遊びます。

「ほら見て!混ぜちゃったー」

とヘンテコな塊を見せ、ハナを垂らしながらイタズラに笑うから、「あー。でも、なんかそんな果物ありそうじゃん。」と言いました。すると、その塊にフックをつけて、木につるす遊びが始まります。



4歳の保育園児たちもお母さんと一緒に公園に来ていて、彼らもこの遊びに合流したもんだから、僕らも木につるす作業に駆り出されます。結局最後は一緒になって遊んでしまいました。


お母さま方と話したら、「ほんと、すばらしい活動をされてますねー!」と喜んでくれました。不審者だと思われなくてよかった。臼井は中学生だと思われ、池上はそのお母さんくらいに思われていたらしい…。

日本各地へ旅をしたこの夏。取手に始まり、新潟、妻有、大阪、そして最後は豊田市美術館のジュゼペ・ペノーネ。地元密着の日常から飛び出し、旅をする喜びをたっぷりと吸いこんで帰ってくると、馴染みの子どもたちが待っていてくれました。でも彼らとの飽くなき遊びの探究は旅そのもの。いつもの公園から、刺激的な日常が再び幕を開けました。

オープンミーティングと称した散歩は、毎週木曜日の夕方くらいに絶賛開催中。明日はことばのかたち工房です。ぜひぜひご参加ください。


臼井隆志




2009年9月3日木曜日

ことばのかたち工房ウェブサイトオープン!

水都大阪2009「水辺の文化座」にて、「ことばのかたち工房」開催中です。
活動の様子は以下のウェブサイトでご覧頂けます。

http://kotobanokatachi.wetpaint.com/