2008年9月20日土曜日

作品展の様子











9月22日をもって、「西尾美也 作品展」は無事終了いたしました。




ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました。








こんごは「ことばのかたち工房」の応援を、どうぞよろしくお願いいたします。

2008年9月16日火曜日

第一回「ことばのかたち工房」のお知らせ


「アーティスト・イン・児童館」西尾美也プロジェクト
「ことばのかたち工房」参加者募集

この度、東大泉児童館の協力による企画「アーティスト・イン・児童館」の招待作家、西尾美也さんが展開するプロジェクト「ことばのかたち工房」がスタートします。
「ことばのかたち工房」は、作家やスタッフ、児童館に遊びに来ているこどもたちが、ある「ことば」をテーマとして古着を素材に様々な「かたち」を生み出していく「作業場」です。

2009年3月に開催される展覧会に向けて、一緒に作品をつくる参加者を随時募集しています。
年齢制限や参加条件はございませんので、参加をご希望の方は下記の連絡先よりお気軽にご連絡ください。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

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ことばのかたち工房

「ことばのかたち工房」では、さまざまな「ことば」からイメージされる「かたち」を作っていきます。さまざまな「ことば」は、作家が東大泉の町を散策して拾ってきた「ことば」です。それは、観察やインタビューを通して、ある〈かたち〉から導きだされた「ことば」です。しかし、その「ことば」の元になったある〈かたち〉たちの正体は、ここでは明かされません。「正体」に惑わされることなく、自由にあなたのイメージする「かたち」を作って下さい。

「ことばのかたち工房」では、「かたち」を作る素材として、いらなくなった古着を使います。切ったり貼り付けたりしながら、「かたち」を作っていきます。普段、傷つけてはいけない身近なものを壊すことから、作る行為を始めます。

最後には、「ことば」の元になった〈かたち〉たちの正体と、みんなが作った「かたち」たちを見比べ、置き換えてみます。その時、この東大泉の町はどんなふうに捉え直されるでしょうか。

「ことばのかたち工房」は、こんなふうにして、児童館と東大泉の町を舞台に、みんなで遊んでしまおうとするプロジェクトです。

西尾美也

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第一回「ことばのかたち工房」
日時:10月3・4日(金・土) AM10:00~PM5:00
場所:東大泉児童館
※毎月、第一・第三 金・土開催予定。
  (10月18日土曜日は、児童館の「あきまつり」でワークショップを開催します。)

連絡先//
臼井 隆志
「アーティスト・イン・児童館」実行委員会 代表
電話:080(1207)1395
メール:artist.in.jidokan@gmail.com
ウェブ:http://artist-in-jidokan.blogspot.com/

2008年9月11日木曜日

9月11日 地域懇談会に参加

今日は、毎月第二木曜に開催される「子どもを育てる地域懇談会」に参加してきました。

この会は、学童保育、「おやじの会」、童話やわらべ唄を教える「お話しの会」、陶芸サークル、公園での遊びを企画する「遊ぼう会」など、地域でこどもに関わる様々な団体が活動を報告したり、こどもを取り巻く問題について議論したりして、こどもに関わる大人たちにとって、貴重な場となっています。
そんな中で、僕は「アーティスト・イン・児童館 実行委員会」として、企画の説明と、作品展の案内をさせてもらいました。今回は児童館の中だけの案内となったのですが、それぞれの作品を見て、その解説文を読みながら「へぇー!」と感嘆の声を上げる方もいらっしゃいました。「実際に来てパフォーマンスをしている様子が見ることができたほうがいいですね。」など、ご意見も頂き、これからは「Position」「Storyscape」が紹介されている作品集も置いておこうと思います。

よく考えれば、現代美術の作品展が児童館や敬老館で行われているなんて、地域のみなさんにとっては突拍子もないことなのかも知れません。企画の趣旨をきちんと説明して、「なぜこんなところで?」と疑問だけをもたれることなく、これから始まっていくプロジェクトへの期待感が高まるような作品展にしていきたいと感じました。作品を見てもらう中で、「(服を)見るだけじゃなく、着てみたい!」という声を、こどもからも大人からも聞くことが多いのですが、「今後なにか体験しながらプロジェクトに参加したい」と思ってもらうことができたと、手ごたえを感じているところです。

まだまだ作品展は続きます。15日の敬老の日には、敬老館で利用者の方々の作品(書、絵画など)が展示される「東大泉敬老館 作品展」が開催されます。Storyscapeも引き続き展示させていただいておりますので、そちらも合わせてぜひご来場ください。

2008年9月9日火曜日

西尾美也 今後の活動予定

●index
01.パブリックアート(みなとみらい、横浜)
02.口頭発表(上越、新潟)
03.展覧会(水戸、茨城)
04.ワークショップ(水戸、茨城)
05.プロジェクト(取手、茨城)

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01.パブリックアート(みなとみらい、横浜)
「WALL ART COMPETITION」
展示期間:2008年9月13日(土)〜2009年3月頃
場所:「MORIMOTO MM21-43PROJECT」工事現場仮囲い壁面(横浜市西区みなとみらい4丁目5-3)
交通:みなとみらい線「美術館口」から徒歩6分(横浜美術館の正面に向かって右奥すぐの区画です)
参加作家:東京藝術大学、武蔵野美術大学、多摩美術大学、京都造形芸術大学、東京造形大学、神奈川大学の7ゼミの大学生個人またはグループ
西尾美也(東京藝術大学日比野ゼミ)出品作品:Costume Play
昨年の様子:http://www.morimoto-real.co.jp/design/concurred/

関連企画
「除幕式」
日時:2008年9月13日(土)14:00〜
場所:「MORIMOTO MM21-43PROJECT」工事現場仮囲い壁面(横浜市西区みなとみらい4丁目5-3)
交通:みなとみらい線「美術館口」から徒歩6分(横浜美術館の正面に向かって右奥すぐの区画です)
7面の作品が一斉に公開されます。

「作品プレゼンテーション」
日時:2008年9月13日(土)15:30〜18:00
会場:コンカード横浜・2階会議室(横浜市神奈川区金港町3-1)
交通:JR横浜駅から徒歩5分(京急「北改札」から『きた東口A』にお進み下さい。金港町信号を右折して直ぐです)
全作者によるプレゼンテーションとオープニングレセプションが行なわれます。

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02.口頭発表(上越、新潟)
「日本教育工学会 第24回全国大会」
日時:2008年10月11日(土)〜13日(月)
会場:上越教育大学
参加費:非会員3,000円
一般研究発表として、以下の二件で発表予定です。
発表日時:10月13日(月) 9:30~12:30(発表セッション「ワークショップ」内で、各研究の発表の順番は未定です。)
●共同発表:「表現教育のための衣服を媒介としたワークショップデザイン:『CAMPふくのりゆうワークショップ』の実践を通して」
大西景子(CSKホールディングス)、西尾美也(東京藝術大学)
●研究連名:「コミュニケーション・ワークショップの実践研究:リアルコミュニケーションツールとしてのビタハピ」
苅宿俊文、高尾美沙子、西尾美也 (青山学院大学)
http://www.jset.gr.jp/taikai24/

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03.展覧会(水戸、茨城)
「日常の喜び Happiness in Everyday Life」
会期:2008年10月25日(土)〜2009年1月18日(日)
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー
入場料:一般800円
参加作家:浅井裕介、アトリエ・ワン、岩崎貴宏、梅佳代、大巻伸嗣、神谷哲史、KOSUGE1-16、西尾美也、日比野克彦、藤浩志、ガイ・ベンナー、マルコ・ボーア、 宮島達男、森田浩彰
西尾美也出品作品:Costume Play、Multiple Man
http://www.arttowermito.or.jp/art/

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04.ワークショップ(水戸、茨城)
「かぞくのせいふく」
日時:2008年12月7日(日)13:30〜16:30(※開場12:30)
会場:水戸市男女文化センターびよんど
対象:親子・友人などのグループ(2〜4名)で参加できる方
定員:24名(先着順・要電話申込)
参加費:500円/人
申込:水戸芸術館現代美術センター Tel:029-227-8120(10月21日受付開始)

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05.プロジェクト(取手、茨城)
「取手アートプロジェクト(TAP)・スタッフユニフォーム」
会期:2008年11月1日(土)〜16日(日)の金・土・日・祝
会場:取手井野団地を中心とする茨城県取手市内各所
2003年、2005年にTAPオープンスタジオ作家として参加したことをきっかけに、
2006年以降、スタッフユニフォームの制作を担当しています。
ユニフォームによる均質化ではなく、多様性のユニフォーム化を試みています。
TAPにお越しの際は、ぜひスタッフの方々にもご注目ください。
http://www.toride-ap.gr.jp/index.html

2008年9月8日月曜日

9月6日 作品搬入









9月6日土曜日、アーティスト・イン・児童館関連企画「西尾美也 作品展」の作品搬入が行われました。

西尾さんと僕を含めたスタッフ4人での作業だったのですが、ダンボールマネキンの組み立てに思いのほか時間がかかり、午前中から作業は難航しました…!せっかく組み立てておいたマネキンの土台を子どもたちに踏まれたり、アクシデントによって潰れたり、いろんな事件が度重なったこともありまして。
ぼくは彼らから「うっすん」と呼ばれているのですが、「ねぇうっすん!これ殴っていい!?」「おっしゃー!これぶっ壊すぞぉー」など、怪獣たちの破壊衝動の発散を回避するのに手こずりました。
ひとまず午後1時の説明会の開催に向け、急ピッチで作業を進め、足元ふらつくマネキンたちをなんとか並べるには至りました。音楽室で開催された説明会には、大泉南小学校サポートクラブ(通称「おやじの会」)の代表である瀧井さん、児童館職員の蒲田さん、スタッフの百瀬くん、竹内さん、布施さんに参加してもらいました。ぼくからアーティスト・イン・児童館とは何なのか、運営はどういう風に進んでいくのかなどの話をし、西尾さんに展示される作品の説明と、これから始まっていくプロジェクトの説明をしてもらい、質疑応答や、これからのプロジェクトをよりよく展開していくための話し合いも行われました。
こどもたちも何人か参加していたのですが、緊張の面持ちで体育座りする子もいれば、「なにしてんの!?(作品を指さして)これなに!?」とにぎやかな子も。ひとりの子が、「あたしマネキンが着てるの見るより、自分が着たい!」と意見を言ってくれ、何かそういうイベントは企画できないのか?という話になりました。そこで出たのは、児童館の「あきまつり」のとき、Defective Clothesという作品をつかって遊べるブースとして音楽室を開放するという案です。

瀧井さんも蒲田さんも、アーティスト・イン・児童館というプログラムと、西尾さんのプロジェクトに大いに期待を寄せてくれていて、ぼくたちもこれから始まっていく出来事に胸が躍るような、素敵な時間でした。
現在、マネキンの補修工事もほぼ完了し、ようやく展示として見せられる体制が整ったところです。
児童館の
入口エレベーター前には『Uniform』
図書室には『Daidaishushu』
音楽室には『Position』
敬老館には『Storyscape』
が展示されています。
特に、図書室に展示された作品『Daidaishushu』は、空間の雰囲気にマッチした形で、見事です。
みなさまのご来場、心よりお待ちしております。

2008年9月5日金曜日

9月4、5日 マネキン制作

















昨日、今日で、明日から始まる作品展に使うマネキンをなんと19体、制作しました。

西尾さんと僕で分担して切った型紙を組み立て、ガムテープで固定する作業なのですが、
単純に見えてこれがなかなか大変。テープを貼るという地味な作業を、もくもくとやる子もいれば、うまくできなくて飽きて、ドッジボールを始める子など様々。

東大泉児童館では、10月に「あきまつり」というイベントがあります。この時期はそのあきまつりに向けて、工作室で「あきまつり工作」というものが毎日行われているのです。そこでプラバンやビーズなどの工作をつくるとポイントがたまり、一定のポイントがたまると、あきまつりでお店を出せる権利が獲得できるという仕組みで、しかも先着順。

普段児童館に来ない子も、あきまつりを目指して通うようになります。なので児童館はもう大盛り上がり。一番人気の「たべもの屋さん」出店の権利をめぐって、連日ポイント獲得のためにこどもたちはごりごり工作をしています。


そんな中でのマネキン制作だったので、急遽、マネキンをつくるとポイントがたまるということになりました。横着なもので、それを聞いて作業を手伝いたがるこどもが倍増…。でも、ポイントがもらえようともらえまいと、結局やり遂げる子はやり遂げるし、飽きてやめちゃう子もいるんですね。


やっぱり単純作業で、思い切り体を動かせるもののほうが、彼らには親しみやすいようです。自分のやりたいようにできる自由度の高さが、彼らと「つくること」との距離を近づけるポイントなのだと感じました。クレヨンで絵を描いたり、ブロックを積み上げたりするのは、とても自由度の高いことなのですね。

10月から始まる「ことばのかたち工房」がいったいどんな展開をしていくのか、こどもたちが親しみやすく、なおかつ新しい創造の機会となるのか、、、楽しみです。


さて、明日はいよいよ作品展のスタート。

午前中に搬入作業をして、午後1時からは「アーティスト・イン・児童館」に関する説明会になっています。みなさま、お時間がありましたら、ぜひぜひご来場くださいませ。