2009年3月7日土曜日

第10回 ことばのかたち工房 3月6日




今日の工房 主なニュース。


1.3歳児大暴走 アンパンマン事件
2.お母さま方の参加
3.臼井、男の子と仲直り

こんばんは。臼井です。
今日の主なニュースは、「3歳児&お母さまの初参加」。
毎回金曜日の時に僕らとアンパンマンごっこをしていた3歳の子たちと、初めて作品を一緒につくりました。スタッフの百瀬君との激闘アンパンマンごっこの末、服を切ってアンパンマンを平面で作ったことがきっかけだったようです。ぼくらが「子どもにやさしい」のアルパカを作っている最中、一人の子がずっと工房で遊んでいたので、「この子(アルパカ)がおなかすいてるって。なにかつくってー」とお願いしました。すると彼は「じゃあ、この子がたべる草つくる!」と言って、はぎれボックスから緑色の布を取ってハサミで切り、アルパカが食べる草を作ってくれたのです。そのことを皮きりにほかの子もハサミを持って何かを作り始めました。あんまりあぶなっかしいから、お母さま方を呼んできて付き添ってもらいました。
カブトムシや観覧車など「思い出」のかたちをお子さんと協力して作ってくれました。
今までぼくらの活動を見てくれてはいたのですが、一緒にやることのなかった幼児のお母さま方が、ついについに参加してくれて、とってもとっても嬉しかったです。初めはどう相手していいかわからなかった3歳児たちとも、今ではすっかりお友達。子どもと仲良くなって、お母さんとも仲良くなれて、工房の輪は、また一つ広がったのでした。

そんなほのぼのした世界とは打って変わって、工房にはもちろん暴れん坊も入ってきます。工房の日に児童館に来ると、必ずと言っていいほど「おるぁああああ!」とわめきながら入ってくる子がいるんです。まぁ、それは彼なりの挨拶で、かわいらしいもんなのですが、時に悪ふざけが過ぎるときがあります。いつも挨拶がわりにチョッカイを出されるのですが、今日はすごくかたい布で、目の下を叩かれました。だからぼくは彼を音楽室の外に連れ出し、低めのトーンで怒りました。「これでなぐられたらいやだろ。あやまれ」。割と本気の顔で。彼はへらへら笑っていたので、さらに低めのトーンで「おい」と一言。彼は面倒くさそうに「あーわかったわかったごめんなちゃーい」と謝りました。まあ謝っただけましだと思って、ぼくは工房に戻りました。

ちょっと嫌われたかな?と気にしていたら、しばらくすると彼は何事もなかったかのように、「うぇーい!」と威勢よく工房にやってきました。そのときぼくは3年生の男の子とクワガタを作っていました。つかつかとやってきて脇腹を小突いてきたので、「ちょっと今グルーガン使ってるから危ないよ」というと、ちょっと間をおいて、「ごめんよー!!!!」と言いました。

この「ごめんよー!!!!」は、邪魔をしたことをあやまったのではなく、ぼくを叩いたことをあやまったのだと、すぐにわかりました。彼も、叩いてぼくを怒らせてしまったことを気にしていたんだなと思うと、ちょっと涙が出そうでした。小学生のころ、ケンカして仲直りをする時に無性に泣きたくなったのを思い出しました。

ていうか、10歳と21歳がケンカして仲直りしているこの状況は、よく考えればヘンテコです。
明日、彼とはまた駅前に冊子を配りに行きます。

上に登場した、アルパカ、クワガタの完成もお楽しみに!!
(臼井)

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