2009年5月16日土曜日

児童館で遊ぶ

こんばんは。臼井です。

今日は夕方時間ができたので、15時くらいから児童館に遊びに行きました。
「こんにちわー」と、児童館に入るやいなや、

「うっすーん!!!あたし失恋した!!もう最悪!」
「あー!来たー!ベーゴマのひも巻いてよ!」
「あはは!うっすんだ!今日ことばのかたちやらないの?」
「おまえがくる必要なんかねーんだよ!」
「おい!屋上つれてけ!」
「あなた、どうみてもおっさんだね!」
「ねぇ!あたしのお姉ちゃんと結婚しろよ!17歳!いいだろ!」

歓迎の罵声と祝福の殴打を浴びながら、事務室に荷物を置き、ベーゴマのひもを巻きながら引き続き殴られつつ、失恋の話を聞きながら「ことばのかたち工房」は準備中だよ、と説明。結婚は断りました。

いつもよりもちょっとテンションが高めだなーと思っていたら、ますますテンションが上がっていきます。彼らはぼくのからだのあらゆる部分をつかんで遊戯室に引きずり込み、足に巻きついてぼくを倒します。15対1くらいのプロレスが始まりつつあったので、「はい!ろくむしやるよー!」と一喝。何とか秩序ある遊びに持っていこうとしたのですが、興奮状態の彼らはルールなんかそっちのけ。「ろくむし」は、ばたばたと室内を走り回る遊びなのですが、その猛烈な勢いの中で5年生の子が鬼をやっていた3年生の子にジャンピングクロスチョップをくらわせ、泣かせてしまうという事件が起きてしまいました。

あぁ、ぼくが来たせいで興奮させてしまった挙句、こんな事件が…。来るならもっと早めに来て、ゆっくりとテンションを上げていったほうがよかったなと反省。でも、そのあとすぐに5年生の子が謝って、その子も泣きやんで、みんなでキックベースをやりました。

相変わらず猛烈なみんな。児童館の職員でもバイトでもないぼくがこんな風にみんなと遊べることに感謝しながら、彼らと一緒にできることを、ぼくもぼくなりの視点で考えてみたいと思っています。武蔵野美術大学での展示も終了し、一区切りついたと見せかけて、現在「ことばのかたち工房」再始動に向けて着々と準備中。アーティスト・イン・児童館#2の北澤潤さんも、毎週水曜日児童館のどこかに滞在するというかたちで動き始めています。どうぞご期待ください。

1 件のコメント:

小林ふみこ さんのコメント...

はじめまして。最終日に展示を見させて頂きました小林と申します。
大人がことばで表現したものをこどもがかたちにおきかえていて、それが結構その人の歴史的なものを、こどもが見たらこうなる、という風に再解釈されているようで、その意味でも世代というか歴史の受け継がれ方というか、新鮮に切り取られていて、「う〜ん」と感動してしまいました。
私は府中でこども造形教室をやっていますが、造形教室として切り取られた時間の中で、何を造形とするのかということや、ことばと造形の関係、大人の求める「のびのび」「自由」ということについて、こどもの創作持続性など、常に考えさせられるし、その意味でも、非常にタイムリーなプロジェクトに出会ったと嬉しくもありました。
また、この取組では、地域に積極的に開いて行こうとする勇気と行動力が素晴らしいし、見習いたいところです。
ぜひ、一度見学やらお話をうかがったりしてみたいのですが、可能でしょうか?
お返事頂ければ幸いです。