2008年12月21日日曜日

ことばのかたち工房 第五回 12月20日











今日は08年最後の「ことばのかたち工房」。

この間の宝店会議で出会った「さろん・ど・さかえ」の長濱さんが、お子さんとその友達二人をつれてきてくれたり、水戸芸術館でのワークショップで知り合った西内さんがはるばる茨城からやってきてくれたり、いろんなところと繋がってきたなぁと実感した一日でした。

午前中は、1年生の女の子3人とスタッフ総出で「いらっしゃいませ」という「ことばのかたち」にとりかかり、豪華で大きな扉をつくることに。「こんな感じ?」と、簡単なサンプルを作ってみると、みんな「それいいね」と確信したようで、すっと作業モードに入っていきました。

1時間ぐらいして、ぼくは前回の終りのほうから作り始めた「気持ちをしめる」にとりかかります。これは今まで工房を荒してばかりいたある男子との共同制作で、ひょんなことから彼がダンボールに落書きした「お面」をつくることになったのです。目の位置や角の生え方など、ディティールは彼と相談して決め、細かい作業はぼくが受け持ち、グルーガンで張り付ける作業などは彼にやってもらいました。いろんな子が出来上がった「お面」をかぶって児童館の中を歩きまわっていたのですが、おもしろかったのは、みんな口々に「何それ!変!」とは言うものの、そんなお面があること自体はそれほど疑問に思っていない様子だったこと。ヘンテコなものが次々と生まれている「ことばのかたち工房」の活動が、徐々に徐々に「あたりまえ」になりつつあるのかなと思います。

今日は比較的落ち着いた雰囲気で、高学年男子の台風のような勢いもなく、ある男の子は工房で昼寝をしていました。(寝不足だったらしい…。)そんな雰囲気の中、今日は4つの「ことばのかたち」が完成。また来月16日に「第六回 ことばのかたち工房」がありますが、その時が早くも待ち遠しい。

終わった後、みんなでお世話になってる「もんじゃ焼き わらべ」へ。ビールを片手にあーだこーだと話し合い、今後の方向性も随分と見えてきました。でも、「プロジェクト」と名前の付くものを、その場限りで終わらせず生かし続けることの難しさとその意義を、改めて今考えます。

「続いてたらイケる。その理由は、イケてないと続かないから。」

これは僕の友人が言っていた言葉なのですが、その通りだと思います。今回のこのプロジェクトが「イケてる」活動なら、今後も続いていくだろうと思うし、そうでないならそれまでだな、と。

がんばります。