2009年1月17日土曜日

第6回 ことばのかたち工房 1月16日





はじめまして。アーティスト・イン・実行委員会の百瀬雄太です。本日の工房の様子は僕の方からお伝えします。稚拙な文章ですが、臼井とは違う僕なりの目線で工房の様子をお伝えすることができたらと思いますので、よろしくお願いします。

今日の工房では、「目立たない汚れ」ということばのかたちが完成しました。

午前中に僕と臼井でコンセプトを話し合い作業に取り掛かかったのですが、それも束の間、遊戯室で遊んでいた三歳くらいの子どもたちが工房へやってきて工房内は一時嵐のような戦いの場と化しました。

「僕はアンパンマンだ!悪いやつは許さないぞ!!」と大きな声で何十回も言い放ち、猪突猛進の勢いで「悪いやつ」を退治しにやってきた子どもたちを前に、僕らも怪獣や悪役になりきって立ち向かいます。

「うおお!」、「そんな攻撃きかぬわ!」と彼らといっしょに遊びに没頭していると一向に作業が進みません。
でも、そうしたやり取りが功を奏し、臼井が「問題です!『汚れ』ってなーんだ?」と、なぞなぞ形式で彼らに作品のコンセプトを考えてもらったり、「汚れ」のかたちの絵をイメージして段ボールに書いてもらったりすることができたので、その「汚れ」のかたちをもとにして「目立たない汚れ」のかたちが完成しました。

一見「作業の邪魔」と思える遊び。でも、時には彼らと同じ世界観に没頭して遊んでみることが、彼らとコミュニケーションをとる上ではすごく大事なことなんじゃないかと思いました。

午前中とはうって変わって、午後の工房は終始穏やかな時間が流れていました。僕は女の子二人組と話をしたりしながら「ワイン専用」に使うブドウやグラスを作っていました。
 
彼女たちと話したり作業をしたりしながら、改めて、毎回色々なスタッフが工房で作業をして子供たちと関わりを持っていることの大切さを実感しました。
「うっすん(臼井)がいるからちょっと作業手伝おう」とか、「ももちゃん(百瀬)がいるからちょっと行こう」とか、スタッフとの相性が子どもたちの工房への参加に影響しているでしょう。だから、今までのスタッフになじめないから工房に入ってこれなかった子がいたとすれば、ひょっとしたら新たなスタッフが加わることで工房に遊びにくることができるようになるかもしれない。そう思うと、今まで以上にいろいろな人たちに工房へ参加して子供たちといっしょに作業をしてほしいと強く思いました。「ことばのかたち工房」で大切なことのひとつは、児童館に遊びに来たすべての子どもたちに工房が開かれていることですからね。
 
工房は明日も開かれます。明日は工房スタッフも7人と多いので、ワイワイガヤガヤ元気で楽しい工房になりそうなので楽しみです。